このたび、第42回日本歯科医学教育学会総会および学術大会を、福岡歯科大学が担当させていただきますことをたいへん光栄に存じます。
開催形式に関しては、新型コロナウイルス感染症が終息していない中、全国から各大学の教育に関して責任ある立場の先生方を、地方の福岡に集めて総会及び学術大会を開催していいものかどうか検討を重ねてまいりました。5月の連休明けからは新型コロナウイルス感染症が第5類に移行するというニュースとともに、その後に再び大きな流行が起こる可能性が考えられており、学術委員会ならびに理事会の先生方と協議した結果、今回もWEB開催となりました。
会期は、令和5年7月15日(土)~7月31日(月)の17日間とし、7月15日(土)、7月16日(日)にライブ配信をWEBにて行う予定になっています。
本学会のテーマは、「デジタル時代の歯科医学教育を考える」とさせていただきました。近年、デジタル時代で社会は変化し、歯科医療においてもデジタルデンティストリ-の進歩はめざましく、診療が大きく変化しようとしています。これからの日本の歯科医療を担っていく歯科大学・歯学部の学生に対してどのように教育をし、どのような基本的能力を身につけさせるのか、デジタル時代の歯科医学教育に関して、現時点で、より具体的に考える必要があると思われます。
今回、わが国の歯科医学教育の最新の取り組みが発表される日本歯科医学教育学会にふさわしい企画を用意いたしました。現在、以下のように、特別講演3題、シンポジウム2テーマ、ワークショップ1テーマの予定で準備を進めています。
● 特別講演1:歯学教育におけるDXについて(仮題)
● 特別講演2:臨床実習評価システムの開発について(仮題)
● 特別講演3:歯学系共用試験の現状と展望(仮題)
● シンポジウム1:デジタル・デンティストリーの臨床と教育
● シンポジウム2:歯科医学教育白書2021年版にみるわが国の歯科医学教育の現状(仮題)
● ワークショップ:プロフェッショナリズム教育の動画の使用方法(仮題)
会期中に活発な討論が展開され、わが国の歯科医学教育のさらなる発展と学術交流の一助になれば幸いです。
最後になりましたが、本学会総会および学術大会の準備にあたり、学術委員会の先生方のご指導ならびにお力添えに対しまして、厚く御礼を申し上げます。本学会総会および学術大会が参加者にとって実りあるものになることを期待し、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
令和5年2月吉日